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サマーカットにご用心!
※2011.7.4店長ブログ掲載文
例年この時期になると多くなるのがサマーカットに関するご相談。
特にここの所、蒸し暑くなりましたからね〜
暑そうにハアハアしている愛犬を見ると、
「短く毛をカットしてあげると涼しいかも?」
と思うのが親心というものです。
ただ、私の好みで言わせていただくと、長毛種は長毛だから美しいのであって、
例えば、ロングのミニチュアダックスに全身バリカンが入っていたりすると、あらら・・・と思ってしまいます。
ショードッグの被毛はやっぱり美しい! ↓
そんな事を言うと、
「それは人間の勝手なエゴだ!」
と言われるかもしれませんが、そんな人に限って単に手入れが面倒だから・・・という理由で年中サマーカットしてたりするんですよね。
さて、人間側の都合はとりあえず置いといて。
ひとつ言える事は、犬の皮膚は人間よりかなりデリケートであるという事、
なので、本来被毛が持つ役割というのは多岐にわたります。
・体温の調節
・外敵(紫外線、ノミ・ダニ・蚊、怪我、大気汚染など)から身を守る
・自らの存在の誇示
など
実は、私がサマーカットを積極的におすすめしないのは二番目の「身を守る」という機能が弱くなるからなのです。
地肌が透けて見えるくらいに短く切ると、
紫外線はまともに当たりますし、蚊は簡単に刺してくれるし、ちょっとした事で切り傷がついたりします。
人間でさえ、最近は夏の海でも日光浴はあまりしませんよね。Tシャツぐらい着てないと日焼けで大変な事になります。
短毛種はまだそのあたりはある程度適応しているのですが、
長毛種はそもそも長い毛が保護してくれる事が前提になっていますから、これは不自然な状態なのです。
あと、根拠はよく分りませんが、短く切ると毛質が変わる事もあるらしいですしね。
確かに短くカットすれば涼しそうに見えますが、
案外しっかりブラッシングして、抜け毛を取ってあげるほうが涼しかったりするんですよ。
長さより「密度」に気を遣うという事ですね。
それと、毎日ちゃんとブラッシングしてあげる事で毛艶は良くなりますし、スキンシップもはかれます。
冬毛の生え方がまったく違ってきますよ〜
それでも短く切りたい方へ、
全身バリカンとかではなくて、ちゃんと皮膚を保護できる長さは保ってあげて下さい。
すでにサマーカットにしちゃった方へ、
外出時はTシャツを1枚着せて、保護してあげて下さいね!