優良血統・育児環境重視の子犬販売店 ブランシアン
子犬販売ブランシアン
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※2011.5.27店長ブログ掲載文
今年もいよいよフィラリア予防のシーズンがやってきました。
私の住む香川県の場合、おおむね5月末〜11月末に毎月予防薬の投与が必要です。
フィラリアに感染するとややこしいですからね。ぜひ忘れず行いましょう!
とは言っても、毎年この時期になると疑問に思う事がありまして・・・
それは、フィラリア予防薬の開始時にはおおむね事前の血液検査が必須とされている事です。
お客様からの質問も多いので、これまで何人かの獣医さんにも聞いてみました。
いわく、
A.フィラリア予防薬は処方薬なので、獣医師の診断のもと検査をしてから服用する事が法律で義務付けられているから。
B.事前検査をしないと、万が一フィラリアが大量にいた場合、薬により死んだ親虫が心臓に詰まったりで危ないから。
C.アレルギーなどの副作用が出る可能性があるから。
などなど。
なんだかな〜
私などは、どの説明もしっくり来ないんですよね。
A.なんて論外、法律で決まっているから!なんて頭ごなしに言うのは飼い主をバカにしています。
B.の説明。別の獣医さんによると、今の薬は昔と違って、親虫を殺すほど強い薬効はないそうです。だから仮にフィラリアに感染していても、さらに外部から感染するのを防ぐために投与はするのだそうです。
C.アレルギー云々という割には血液検査で見るのはフィラリアの幼虫がいるかどうかだけでしょう?
ここで誤解のないようにフィラリア予防薬について簡単に説明すると、
まず、蚊に刺されたからといってすべてフィラリアに感染するわけではありません。
たまたまフィラリアに感染している蚊に刺された時に感染するわけです。
で、フィラリア予防薬といっても予防するわけではなくて、
感染したかもしれない幼虫を定期的に殺すために毎月一度「駆虫」するわけですね。
そんなしくみを知っていると新たな疑問が出てくるわけで・・・
血液検査でフィラリアに感染してないと判明したのに、なぜその場でいないはずの「駆虫」をするのか?
例えば5月末に血液検査で異常がなければ、薬は6月末からで良いのでは?
なんて、天邪鬼な発想がふつふつと出てくるわけです。
それを獣医さんに言うと、
「簡単な検査なんで検出率が低いですからね〜」
おいおい、だったらそんな無駄な事するなよ!
思わず突っ込んでしまいました・・・
もっとも、本当はきちんとしたキットを使って親虫も含めて確実に検査しないといけないらしいのですが、費用も高くなるので、獣医さんとしても気休め程度の検査しかすすめられないそうです。
う〜ん、矛盾・・・
問題点としては、
薬の薬効や検査方法、その有用性について獣医さんによって見解が分かれているという事。
つまり、裏を返せばひとつの統一した基準が明確にされていないという事ですよね。
要は獣医さんの考え方ひとつでどうにでもなるといういい加減な状況なのです。
そもそも「処方薬」に指定するほど取扱がむずかしい薬なのかという疑問もありますしね。
動物先進国のひとつであるオーストラリアでは、普通にドラッグストアなどで売られています。
このあたりは日本特有の利権のにおいも感じます。
以上を踏まえて、私なりの結論ですが、
いつも行かれている獣医さんからこうですと言われてしまうと、ついそれがすべてのように錯覚してしまいます。
例えば血液検査にしても、前年度きちんと予防していればマメな血液検査はいらないという獣医さんも多いです。
逆に一年中フィラリア予防をしないといけません!なんて人もいます。蚊のいない冬場もですよ??
つまり、いろんな選択肢があるわけですので、きちんと獣医さんから説明を受けて、
飼い主として納得の出来るチョイスをして下さいという事です。
あえて個人的な意見を言わせていただくと、
顕微鏡で血液を見る程度の簡単な検査だったらしてもあまり意味はありません。
するなら少しお金を出しても「抗原検査」を行った方が良いかな?
と思います。